NCVIEWについて

NCデータ検証システム「NCVIEW」

NCVIEW（エヌシービュー）は、工作機械をバーチャル空間に再現し、NCデータを精密かつ高速にシミュレーションする、国内初の国産NCデータ検証システムです。

1995年の発売以来、国内で約2000に及ぶ企業様に採用いただいております。

NCVIEWは、工作機械にかける「NCデータ」そのもののシミュレーション検証に特化したソフトです。

FANUC、OSP、TOSNUC、YASNUC、MELDAS、HEIDENHAIN、SIEMENS等、主要なNC装置に標準で対応しています。
CAM・自動プロ・マニュアル等での作成による、2軸旋盤や3軸ミリング・同時5軸・複合加工・5面加工・付加軸を入れて9軸までのNCデータ加工を高速にシミュレーションします。

機械加工において最も避けたいトラブルである干渉事故を常時監視し、異常があればアラームで状況を通知します。
独自開発のソリッドモデラによって、工具の動きとワークが切削されていく過程をリアルタイムに観察できます。画面上のワーク切削箇所やツールパスをクリックすることで、寸法測定やその時の工具状態、該当するNCデータブロックなどの詳細情報が確認でき、効率的に検証が行えます。

NCVIEWはマクロプログラムによる加工の検証にも優れています。マクロデバッガ（オプション機能）により、マクロのネストをはじめ、ローカル・コモン・システム変数の値の変化も表示させ、解析・デバッグ作業に要する時間を短縮できます。タッチプローブでの計測動作や、ATC（自動工具交換）／AAC（自動アタッチメント交換）動作も再現できます。

NCデータの書式チェック、工程表作成と加工時間算出、切削後モデルと製品モデルまたは図面との比較による食い込み／削り残し量チェックといった豊富な機能を揃え、機械加工の生産性を向上します。

新規機械の導入などによる加工内容の変化にあわせて各モジュール・オプションの増設、アップグレードや差額でのステップアップも可能です。カスタマイズ依頼も積極的に対応しています。

NCVIEWは素材モデルからマクロデバッグシステムに至るまで、100％自社開発。
製造現場での課題解決と使いやすさを第一に考えて開発、サポートを行っております。

導入効果

●安全な加工の実現
実機にかけるNCデータそのものの事前検証によって、危険な干渉事故を防止できます。

●生産性向上
テスト加工・ドライラン・手戻り作業を削減でき、機械の実稼働時間を増やせます。
各種レポート出力(工程表、穴加工レポート等)を活用して加工や作業を効率化できます。
加工時間の算出によってスケジュール確度を向上できます。

●品質向上
工具突き出し長の最適化や、切削後ワークと製品モデルとの3D比較検証などにより品質を追求できます。

●コスト削減、機材保全
事故による機械の修理コスト、工具や加工素材などの損耗を削減できます。

●トレーニングの改善
NCプログラマ、機械オペレータ教育の場面で、実機使用に伴うリスクを無くし、安全で効率的な機械トレーニングを実現できます。

●安心のサポート
国内自社開発ならではの迅速かつ適切なサポートサービスを受けられます。
さらに新規導入後は1年間の無償保証期間をご提供します。
無償保証期間終了後は、毎年更新の有償保守契約によりサポート継続が可能です。

CAM付属のシミュレーションとの違い

●ポスト処理後の、実加工用「NCデータ」によるシミュレーション
CAM付属シミュレーションの検証は、CAM独自の言語で出力された中間ファイル（CLデータ）での検証を行うケースが一般的です。

この中間ファイルは、そのまま工作機械に流しても動かないため、ポストプロセッサを通すことによって、各工作機械固有の構造に適合させたNCデータへと変換されます。

CAM上で作成した加工データが、ポスト処理によって適切に変換されたかどうかは、変換後のNCデータで確かめる必要があります。
もしNCデータ内にミスが含まれ事故が起きてしまったら…
NCデータでの事前検証は機械加工において非常に重要なプロセスであると言えます。

NCVIEWでは、このNCデータに基づいて機械加工を正確にシミュレーションし、精密な検証を行うことができます。

●治具、アタッチメント、機械構造物を含めた、あらゆる干渉チェックが可能
機械構造物を詳細に定義できるため、工具やワークはもちろん、バイスやチャックなどの治具、工具アタッチメント、スピンドル、テーブル、ATC装置、芯押し台、センサーなど、あらゆる構造物の動作確認や干渉チェックが行えます。

●NCデータの整合性チェック
手打ち作成やCAM出力といった様々なNCデータを読み込むことができ、書式に不正があればエラー通知します。シミュレーションしながらプログラム編集が行えるため、問題点を迅速に発見・修正することができます。