企業情報
会社名 | シンプルテック株式会社(Cimple Technology Inc.) |
設立 | 2009年6月22日 |
資本金 | 700万円 |
代表取締役 | 佐々木 眞(ささき まこと) |
事業内容 | CGモデルベースのシミュレータ開発 |
本社所在地 |
〒215-0004 最寄駅:小田急線 新百合ヶ丘駅
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導入実績
1995年の発売以来、国内2000以上に及ぶ企業様や教育機関様にご採用いただいております。
(順不同、敬称略)
トヨタ自動車株式会社
トヨタ車体株式会社
川崎重工業株式会社
豊田鉄工株式会社
IHI・東芝パワーシステム株式会社
株式会社マツダ
京セラ株式会社
工機ホールディングス株式会社
株式会社日立製作所
ユニプレス株式会社
日産車体株式会社
ホンダエンジニアリング株式会社
キヤノン株式会社
東洋ガラス機械株式会社
コマツ
会津オリンパス株式会社
株式会社ニコン
セイコーエプソン株式会社
かもめプロペラ株式会社
ジャパン・マリンユナイテッド株式会社
三菱電機株式会社
三菱自動車工業株式会社
三菱重工業株式会社
株式会社IHI
株式会社SUBARU
村田機械株式会社
株式会社日立建機ティエラ
UBEマシナリー株式会社
三菱マテリアル株式会社
日産自動車株式会社
いすゞ自動車株式会社
株式会社本田技術研究所
HILLTOP株式会社
アイシン精機株式会社
株式会社小糸製作所
株式会社総合車両製作所
YKK株式会社
シチズン時計マニュファクチュアリング株式会社
信州航空電子株式会社
アルプス電気株式会社
他
社長挨拶
「加工する前に切削形状を画像で確認できないだろうか? それができれば大きなミスも一目瞭然で見つけられるんだが」
30年以上も前のことですが、友人の機械加工の”達人”から投げかけられた言葉が私達の開発をスタートさせました。
1993年、目指したのは「機械加工の切削結果をCG技術で可視化する」ことでした。
つまり「ワークが切削加工されていく様子をコンピュータグラフィックスで見えるようにする」ことです。可視化が実現できればNCデータの検証をCG画像で行えます。
金属の切削面をどこまでリアルに精密に表現できるかが焦点でしたが、首尾よく切削ワークの可視化の開発は成功しCG画像のチェックで形状の不正を見つけることができました。
測定機能で形状寸法の確認もすることができたので、”達人”には合格点をもらえました。
実機ドライランも不要になるから生産性も上がるとのことでした。
また”達人”からは金属切削の難しさを1から教えてもらいました。
工具の突き出し長さを決めるのが難しいこと。事前に干渉をチェックするのが難しいこと。
金属を削るのは簡単ではないこと。NCデータのミスは加工現場で生じているトラブルの一つに過ぎないこと。
日本の機械加工の技術者はレベルが高く、類型加工だけではなくデータ入力ミスの防止手段としてもNCマクロを活用していること。などなど。感謝です。
NCマクロはNC機械の内部データをシステム変数として参照/変更できる構造を持っており自動化ツールとしての利用価値も高く、早期に対応しました。いまではNCVIEWのNCマクロのシミュレーションは完璧のレベルとの高い評価をいただいています。
NCVIEW試作版CG画像
「機械全体の動きも検証できないだろうか?」
工作機械はさまざまな構造物で構成されているので、工具とワークの干渉だけでなく全ての機械構造物どうしの干渉もチェックする必要があります。
大型の5面加工機のように回転動作をする動作部やAACのような交換可能機構を持つ機械では干渉事故を起こす可能性も高くなってしまいます。
切削形状が正しいかどうかを確認するだけでなく機械構造物を含む工作機械全体の動きを再現し、それぞれの干渉を検出できる「機械加工シミュレーション」機能を搭載しました。
「新しい機械でも直ぐ安全に稼働できないだろうか?」
機械加工シミュレータは対象の工作機械と全く同じ動作を正確に行わなければ役に立ちません。
つまりNC機械に新しい機能が追加されたときは、シミュレータも同様の機能追加を迅速に行います。NC機械に精通した弊社のエンジニアグループがこの機能追加作業を常時行っています。
5軸加工に有用な先端点制御Gコードや傾斜面Gコードにも素早く対応してくれました。
工具やワークだけでなく、治具や機械構造物など総合的に加工検証
「機械加工工場でも、環境問題の改善に貢献できないだろうか?」
機械加工を担当しているエンジニアの皆さんは、機械加工が環境問題にどう影響しているのかに強い興味を持っています。
機械加工シミュレータの利用は、国連加盟193か国が掲げた持続可能な開発目標(SDGs)に貢献します。
目標SDGs 9:産業、革新と基盤を強化し、技術の普及促進を図る
機械加工シミュレータは、最新のデジタル技術を活用した革新的な加工ミス予防技術の開発を促進することができます。
目標SDGs 12:持続可能な消費と生産を実現する
機械加工シミュレータは、加工プロセスの無駄を省き、資源の節約や廃棄物の削減を実現することができます。
目標SDG 13:気候変動に対処する
機械加工シミュレータは、生産ラインの最適化やエネルギー消費の最小化により、CO2排出量の削減を実現することができます。
このように、機械加工シミュレータは、SDGsに貢献する技術の一つとして期待されています。
また、機械加工シミュレータを活用して、より持続可能な製造業を実現することが、2030年のSDGs達成に向けた重要な一歩となります。
最後になりますが、これからも機械加工シミュレータはますます進化し、産業分野や教育分野で重要なツールとなっていきます。私達は生産性の向上、効率化、安全性の向上など、機械加工のさまざまな側面において、より革新的なソリューションを提供してまいります。
シンプルテック 代表取締役社長
佐々木 眞